ホームへ戻ります。

上野ファームの庭物語

初めて上野ファームの庭をこのホームページで見たとき、この庭はいつからつくり始めて、いったいなんのために米農家でもある上野ファームが1600坪以上もある大きな庭を個人でつくっているのか? 不思議に思っている方もいるかもしれません。 ここで上野ファームの庭がどうしてここまでできたのかをちょっとお話します。


「ハーブとの出会いから」

1983年。

新しい農産物の可能性を探るため海外からさまざまなハーブの種を輸入し、試験栽培を試みました。当時はまだ「ハーブ」という言葉すら聞き慣れない時代でした。 20種類もの食材用ハーブを栽培してみましたが当時の状況では販売できるまでには結びつきませんでした・・・。 しかし、その試験栽培で植えたハーブのチコリーやマロー、ヒソップなどの花が可憐でとても美しかったのです。 思えばこれが宿根草を中心とした庭造りの魅力を知るきっかけにもなったのかもしれません。その後、ハーブの周りに一年草の種を蒔いて小さな花畑をつくり始めたのです。

「庭は一本の石畳から始まる」

1989年。

お米の契約栽培を始めたこともあり農場に直接お客様がお米を買いにくることが増えてきました。少しでもきれいな農場を楽しんでいただくため、また、、農村の景観をもっと魅力的にするため、畑だったところに一本の石畳の道をつくりました。 これが現在のマザーズガーデンの始まりとなるのです。 最初一年草が中心だった花壇は、その後、宿根草を巧みに組み合わせてつくりあげる英国スタイルの魅力に取り付かれ、宿根草を中心とした英国風に切り替わり、花の種類や庭面積も年々増えていきました。 
また、庭とは別に道路わきにカモミールを植えたり、田んぼのあぜ道にルピナスをいっぱい植えたりして、魅力的な景観づくりにいろいろ挑戦しました。

「魅せる農業を目指して」

2001年。

花を植えて、農場の景観をもっと魅力的にして都市と農村の交流展を作りたいという強い気持ちを実現するため、グリーンツーリズム制度を活用して2年ほど休ませていた水田にダンプ500台分の土を入れて埋め立て、庭を造ることを決意。 以前からあった600坪ほどのマザーズガーデンに加え900坪の新しい庭造り奮闘記がここから始まりました。 粘土質のひどい土だったところに暗渠をいれて排水対策をしたり、大量の堆肥を入れて土作りをし、芝生も手作りです。花を植え、農業の知識と経験をフル活用し、家族総出の大仕事。 今思えばこの頃は毎日が農作業よりも重労働で大変だったと思います(笑)。

「花が人を呼び広がる輪」

新しい庭が形になってきた2001年。

上野ファームの庭造りが話題となり口コミでいろんな方が庭を見学にくるようになりました。 海外から取り寄せた珍しい種から育てた植物がその頃からちょっとずつ庭に植えてあったので見に来る方の「この花が欲しい!」という希望が多くなりました。
そうして皆様のたくさんの「欲しい」という希望があつまって生まれたのが2002年にオープンした「丘のふもとの小さな苗屋」です。 農場を楽しくするためにつくり始めた庭が、花が、いつしかたくさんの人を呼び、現在の庭と農業を組み合わせた上野ファームのスタイルができたのです。 きっとこれからも少しずつ上野ファームは庭とともに形を変えていくのだと思います。